慶應義塾大学の日本史では、他の私大とは一線を画す高難度な語句問題や論述形式の問題が出題されます。
とくに文学部・法学部・経済学部では、「知識量」だけでなく、それを因果関係で語る力や、表現力まで求められるのが特徴です。
こうした問題に対応するためには、ただ教科書を暗記するのではなく、段階的に知識と理解・表現力を積み上げることが重要です。
本記事では、慶應合格を目指す受験生のために、「何を、どの順番で、どう使うか」が一目でわかる日本史参考書ルートを解説します。
【目次】
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STEP1|通史・全体像の理解から始める
『時代と流れで覚える!日本史B用語』(文英堂)

- 重要語句を時代の「流れ」に沿って整理できる人気の一冊
- 因果関係や社会的背景までつかみやすい
- 教科書や実況中継よりもコンパクトで復習向き
🔰 対象者:
- 通史がまだ曖昧な人
- 年代や時代の「つながり」を整理したい人
📝 活用法:
- 1単元ずつ読み、重要語をノートや暗記カードで整理
- 時代背景と語句がセットで出てくるように意識する
STEP2|基本語句の徹底インプット
『日本史B一問一答 完全版(東進ブックス)』

- センター〜難関私大レベルまで網羅した語句集
- 赤シート対応で繰り返し暗記に最適
- 頻度マーク付きでメリハリのある勉強が可能
🔰 対象者:
- 語句の知識を短期間で詰めたい人
- 過去問演習に入る前の語彙強化をしたい人
📝 活用法:
- 通史を学びながら該当単元の語句を一問一答で確認
- 苦手な単元だけを集中的に復習しやすい構成
STEP3|難語・辞書レベルの知識を補強
『日本史用語集(山川出版社)』

- 教科書や一問一答に載っていない語句も多数掲載
- 学部別に頻出の細かい語句も補える
- 自由記述対策としても有効
🔰 対象者:
- 難語・マニアックな語句が過去問で気になる人
- 語句説明の「表現力」を身につけたい人
- ただし、法学部以外の受験生にはかなりオーバーワークになるためやらなくてもOK
📝 活用法:
- 過去問演習時に不明語を必ず調べて書き込み
- 答え方の言い回しを盗み、語句の説明練習にも活用
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STEP4|論述対策で記述力を強化

『日本史論述のトレーニング(Z会)』
- 論述の構成、因果関係の整理、表現の技術まで指導
- 初級〜中級向けだが、慶應の論述基礎固めに最適
- 回答例が明確で書き方を吸収しやすい
🔰 対象者:
- 慶應文学部・商学部志望の人
- 論述の「型」や「構成力」に不安がある人
📝 活用法:
- 問題を解く前に構成をメモで整理 → 模範解答と比較
- 同じ問題を数日後に再び書く「反復法」が効果的
STEP5|慶應の過去問で総仕上げ

『赤本(教学社)/慶應義塾大学 日本史』
- 学部ごとの出題傾向に沿った問題形式で実戦演習
- 難語・論述・選択肢の引っかけなど慶應特有の対策が可能
- 解説も充実しており復習にも使える
🔰 対象者:
- 本番に向けて仕上げ段階の人
- 「慶應らしさ」に慣れて得点力を安定させたい人
📝 活用法:
- 時間を測って演習し、ミスの原因分析を徹底
- 出題分野・時代を一覧化し、頻出テーマを逆算
まとめ|慶應日本史で戦うために必要な「知識×構造理解×表現力」
慶應の日本史は、知識量だけでなく「なぜそれが起きたのか」「どうつながっているのか」といった構造的な理解力と、それを表現する力まで問われます。
つまり、慶應合格者の日本史は「思考力を伴った暗記」である必要があります。
今回紹介したルートを段階的にこなすことで、流れの理解 → 語彙強化 → 高度な知識 → 論述力 → 実戦力と、必要な力をバランスよく養成できます。
自分が今どの段階にいるのかを把握し、焦らず着実に積み上げていきましょう。慶應日本史で差をつけられるのは、知識の「深さと使い方」で勝負できる人です。