慶應義塾大学を志望していると、「文学部と法学部ではどちらが難しいのか」「SFCは偏差値が高いと聞くけど、実際はどうなのか」といった疑問が出てくると思います。予備校の偏差値を調べると学部や方式によって数字がバラバラで、どの数字を参考にすればよいかわかりにくい場面も多いのではないでしょうか。
この記事では、慶應専門塾K-Tutorが受験科目の構成・合格最低点の目安・問題の難しさを総合的に加味した、独自の難易度ランキングを紹介します。予備校の偏差値とは基準が異なりますが、学部・方式選びの参考にしてください。
ただし、このランキングはあくまで目安です。どの学部・方式が自分にとって難しいかは、出題傾向や得意科目によって大きく変わります。受験する学部・方式を最終的に決めるときは、過去問を実際に解いてみて、合格最低点に届くかどうかで判断することをおすすめします。
この記事でわかること
- 慶應文系7学部・方式の難易度ランキング(K-Tutorによる独自評価)と順位の理由
- 偏差値・合格最低点の得点率と難易度の関係
- 学部ごとの受験科目・配点と、2027年度入試の主な変更点
【目次】

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慶應文系学部の難易度ランキング(K-Tutorによる総合評価)
下のランキングは、K-Tutorが合格最低点の目安・受験科目の構成・問題の難しさを総合的に加味して作成した独自の評価です。予備校の偏差値とは基準が異なります。
| 順位 | 学部・方式 | 受験科目(主な配点) | 合格最低点の得点率の幅(2021〜2026年) | 難易度のポイント |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 経済学部A方式 | 外国語200点 + 数学200点(2027年度から) | 約50〜59% | 数学の難易度が高い。東大・一橋大の滑り止めでの受験が多い |
| 2位 | 法学部 | 外国語200点 + 地理歴史150点 + 小論文100点 | 約56〜70% | 英語の形式が独特で単語レベルが高い。歴史の難易度が高く、小論文もある |
| 3位 | 経済学部B方式 | 外国語200点 + 地理歴史200点(2027年度から) | 約56〜66% | 2027年度から小論文が休止。併願者の増加が予想される |
| 4位 | 商学部B方式 | 外国語200点 + 地理歴史100点 + 論文テスト100点 | 約69〜76% | 問題難易度は慶應内で高くないが、合格最低点が高水準 |
| 5位 | 商学部A方式 | 外国語200点 + 数学100点 + 地理歴史100点 | 約59〜70% | 数学がある分、文学部より高め。狙い目の学部の1つ |
| 6位 | 文学部 | 外国語150点 + 地理歴史100点 + 小論文100点 | 約58〜66% | 英語は完全記述式。英語と小論文の難易度が高め |
| 7位 | SFC(総合政策・環境情報) | 外国語・数学などから選択200点 + 小論文200点 | 総合政策 約61〜68%、環境情報 約59〜65% | 英語・数学・小論文の難易度は高いが、2科目で受験できる |
- 合格最低点の得点率は2021〜2026年度の実績です。経済学部は2027年度から満点が400点に変わるため、過去の得点率は目安としてご確認ください
- 法学部は2025年度から満点が450点に変更されています(以前は400点)。年度をまたぐ比較は得点率で行ってください
- 文学部・商学部・法学部の2027年度入試の詳細は、大学公式の募集要項でご確認ください
- このランキングはあくまで目安です。受験学部・方式を決めるときは、過去問を解いて合格最低点に届くかどうかを確認してください
難易度は合格最低点の得点率だけでは決まらない
合格最低点の得点率を見ると、「得点率の低い方式が易しく、高い方式が難しい」と感じるかもしれません。しかし、得点率の高低だけで難易度を判断することには注意が必要です。
得点率が低い方式が簡単とは限らない(経済A方式の例)
経済A方式の合格最低点の得点率は、慶應文系の中で最も低い水準(約50〜59%)です。しかし、これは問題が易しいことを意味しません。経済A方式は数学の難易度が高く、特に私立文系を中心に準備している受験生にとっては大きなハードルになります。また、東京大学や一橋大学を第一志望とする受験生が滑り止めとして受験することも多い方式です。
得点率が高い方式が難しいとは限らない(商B方式の例)
商B方式の合格最低点の得点率は、慶應文系の中で最も高い水準(約69〜76%)で推移しています。一方で、問題そのものの難易度は慶應の中では高くないと、K-Tutorは見ています。得点率の高さは、問題の難しさではなく、合格最低点の水準の高さを示しているのです。
各学部・方式の合格最低点と得点率の6年分のデータは、こちらの記事でまとめています。
偏差値が高い学部が難しいとは限らない
予備校の偏差値と、このランキングの順位が一致しない場合があります。偏差値は、受験科目が少ない方式では高く出やすいなど、数字の仕組みが関係しているため、難易度の目安にはなりません。
例えば、河合塾の偏差値(2027年度入試予想、パスナビ)ではSFCが70.0と慶應文系で最も高い数値になっています。一方、文学部は65.0です。しかし、このランキングでは受験科目の構成・問題の難しさ・合格最低点を総合的に評価した結果、SFCを7位、文学部を6位としています。偏差値は参考の1つにとどめ、難易度の判断は複数の視点から行うことをおすすめします。
学部・方式別の難易度の詳細
1位 経済学部A方式
受験科目と配点(2027年度から):外国語200点(100分)+ 数学200点(100分)、満点400点
今の高3が受ける2027年度入試から、小論文が休止となり、外国語と数学の2科目になります。2026年度までは外国語200点・数学150点・小論文70点の3科目構成(満点420点)でした。
経済A方式を1位とした理由は、2つあります。1つは、数学の難易度が高いことです。私立文系を中心に準備している受験生にとっては、特にハードルが高くなります。もう1つは、東京大学や一橋大学の滑り止めとして受験する人が多いことです。これらを総合的に考え、K-Tutorの評価では1位としています。
2位 法学部
受験科目と配点(2026年度要項):外国語200点(80分)+ 地理歴史150点(90分)+ 小論文100点(60分)、満点450点
法学部を2位とした理由は、3科目それぞれに高い水準が求められる点にあります。英語は出題形式が独特で、単語のレベルも高めです。歴史の難易度は、日本の入試の中でも高い水準にあります。さらに小論文もあり、すべての科目で一定以上の得点を確保する必要があります。
小論文の対策についてはこちらの記事を参考にしてください。
3位 経済学部B方式
受験科目と配点(2027年度から):外国語200点(100分)+ 地理歴史200点(100分)、満点400点
今の高3が受ける2027年度入試から、小論文が休止となり、外国語と地理歴史の2科目になります。2026年度までは外国語200点・地理歴史150点・小論文70点の3科目構成(満点420点)でした。
K-Tutorの見立てでは、2027年度から小論文がなくなることで、経済A方式と同様に、上位国立大志望者の滑り止めや早稲田大学との併願者が増えると予想されます。そのため、この順位としています。実際の傾向は今後の入試結果をもとに見直していきます。
4位 商学部B方式
受験科目と配点(2026年度要項):外国語200点(90分)+ 地理歴史100点(60分)+ 論文テスト100点(70分)、満点400点
商B方式の特徴は、合格最低点の高さです。2021〜2026年の6年間で、最も低い年でも得点率は69.5%と7割近い水準で、最も高い2022年度は75.5%でした。問題の難易度は慶應の中では高くありませんが、高い得点を安定して取る準備が求められます。
5位 商学部A方式
受験科目と配点(2026年度要項):外国語200点(90分)+ 数学100点(70分)+ 地理歴史100点(60分)、満点400点(小論文なし)
商A方式は、文学部と順位に悩む学部です。数学が受験科目にあるため、文学部よりも高めの順位としました。一方で、慶應受験の中では狙い目の学部の1つというのが、K-Tutorの見解です。
6位 文学部
受験科目と配点(2026年度要項):外国語150点(120分)+ 地理歴史100点(60分)+ 小論文100点(90分)、満点350点
文学部は、科目自体の難易度のうち、英語と小論文が慶應の中でもかなり高めです。英語は完全記述式のため、英語が得意でない場合は厳しい学部になります。
文学部の歴史対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
7位 SFC(総合政策学部・環境情報学部)
受験科目と配点(2026年度要項):外国語・数学などから選択200点(120分)+ 小論文200点(120分)、満点400点
2027年度入試から、外国語の選択肢がドイツ語・フランス語を含む形から英語のみになります。
SFCは「簡単」と言われることがあります。しかし、英語・数学・小論文それぞれの難易度は、慶應の中でも1、2位を争うレベルです。一方で、経済学部の今年度からの形式と同様に、完全に2科目で受験できる学部です。私立文系を志望する場合は、英語を頑張れば合格の可能性が高いため、慶應の中では一番受かりやすいと言われています。
偏差値は科目が少ないぶん高く出やすく、河合塾の偏差値では70.0と、慶應文系で最も高い数字です。ただ、偏差値の数字が難易度をそのまま表しているわけではありません。得意な科目によって、受験のしやすさは大きく変わります。
難易度をふまえた学部・方式の選び方
難易度ランキングを参考にしながら、得意科目と照らし合わせることが学部・方式選びの第一歩です。
数学が得意な受験生は、経済A方式や商A方式が選択肢になります。数学を使わず地歴で勝負したい場合は、経済B方式・法学部・商B方式が候補になります。英語に強みがある受験生は、SFCを選択肢に加えて検討する価値があります。
ただし、得意科目だけで判断するのは不十分です。最終的には、志望する学部・方式の過去問を解いてみて、合格最低点に届いているかどうかを確認することをおすすめします。過去問の得点率と、合格最低点の得点率の幅を比べると、「今の自分はどの位置にいるか」が具体的につかめます。
どの学部・方式を受験するかで迷っている方は、K-Tutorの無料カウンセリングでご相談ください。入塾前にオンラインで受けられる無料の面談です。
まとめ
この記事では、慶應文系学部の難易度ランキング(K-Tutorによる総合評価)を紹介しました。
- 1位 経済学部A方式
- 2位 法学部
- 3位 経済学部B方式
- 4位 商学部B方式
- 5位 商学部A方式
- 6位 文学部
- 7位 SFC(総合政策・環境情報)
このランキングはあくまで目安です。出題傾向や得意科目によって、受験生ごとの難しさは変わります。偏差値も、科目の数などの数字の仕組みが関係しているため、目安にはなりません。
大切なのは、気になる学部・方式の過去問を解いてみて、合格最低点に届くかどうかを自分で確認することです。合格最低点は、学部・方式や年度によって大きく異なります。6年分の幅を把握しておくと、準備の基準になります。
合格最低点の年度別データは、こちらの記事にまとめています。
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